朝の決戦
それは玄関で靴箱から靴を取り出している時でした。
今まで我が家にはほとんど発生しなかったため、家には奴ら専用の武器は一切ありません。
その為、私は唯一信頼をおいているお風呂用洗剤を手にGと対決をはかりました。
しかしこんな時に限って洗剤は残り少なくなっていました。
一発で仕留めなくてはいけないと私は思い、意を決してチュチューっと洗剤をかけましたが、意外とGはそれに耐えヨタヨタと靴箱の下へ避難してしまいました。
ほおっておくわけにもいきませんし、出掛けだったため、兄を無理矢理起こしてお風呂用洗剤を託し、退治を頼みました。
靴を履いて、さあ出かけようとした瞬間、Gはその姿を現しました。
「ふぎゃー!」
硬直する私に、
「お前は早く行け!」
と兄が言い、私は残り少ないお風呂用洗剤と兄を背に泣く泣く出勤いたしました。
よく考えたら、踏んづけてやれば一発で終わるのですが、靴がオニューだった事を除いても、なぜか不可能です。
そして今日はお風呂用洗剤を買って帰らないといけません。
気分を治すため、写真は昨日の夕焼けです。