何故
何故、あの時。
私は目覚めていたのに、起き上がろうとしなかったのか。
何故、もう一度、この目を閉じてしまったのか。
あの時、誘惑に駆られ、意識が揺らいだ。
そして、
心地よい、夢を見た。
おや、いつものあの子が、少し困った顔をして私を見ている。何故だろう。でも言葉は聞こえない。
これは夢?それとも現実?
本当はこちらが現実で
あちらが夢なのでは。
どちらも見せているのは、私のたった一つのこの脳のみなのだから。
どちらが現実なのか、
判断するのもこの小さな脳なのだから。
でも、
時計は無情にもあちらの世界の時を知らせる…。
「…!!」
「7:22?!」
※通常、私は7:30に家を出ている。
「うあー」
今日も、遅刻です。私は明日、27才のおとなに昇格する予定なので、明日から生まれ変わったつもりでがんばる事を、まだぼんやりとする脳を抱えながら、揺れる車内で思うのでした。
私は目覚めていたのに、起き上がろうとしなかったのか。
何故、もう一度、この目を閉じてしまったのか。
あの時、誘惑に駆られ、意識が揺らいだ。
そして、
心地よい、夢を見た。
おや、いつものあの子が、少し困った顔をして私を見ている。何故だろう。でも言葉は聞こえない。
これは夢?それとも現実?
本当はこちらが現実で
あちらが夢なのでは。
どちらも見せているのは、私のたった一つのこの脳のみなのだから。
どちらが現実なのか、
判断するのもこの小さな脳なのだから。
でも、
時計は無情にもあちらの世界の時を知らせる…。
「…!!」
「7:22?!」
※通常、私は7:30に家を出ている。
「うあー」
今日も、遅刻です。私は明日、27才のおとなに昇格する予定なので、明日から生まれ変わったつもりでがんばる事を、まだぼんやりとする脳を抱えながら、揺れる車内で思うのでした。