ぎゃーすの続きの続き
さて、ぎゃーすの続きの続きです(意外と長編になってしまいすみません)。
リビングで血相を変えた母と、床に打ち捨てられたドラえもんの単行本を見て私は母に「どうしたの?」と尋ねました。
「今そこを」
「そこを?」
「巨大な――!」
「―――!?」
「ゲジゲジが歩いてたの!!」
「?ゲジゲジ~?」
まさかあの、「次に生まれ変わった時、これには生まれ変わりたくないよね~選手権」の代表「ゲジゲジ」がこの部屋にいるというのです(つまりは気持ち悪いという事)。
しかし実際「ゲジゲジ」という生き物は現代っ子の私は、話にはきいていましたが実際見たことはないため、若干余裕の心持ちで、部屋を見渡しました。
しかし我が家は公団住宅の5階に位置しており、ゴキブリすらめったにやってこないため、そのような生き物がいるとはどうにも信じられず(いや、今思えば信じたくなかったのでしょう)、半信半疑で母に、「寝ぼけて幻覚でも見たのでは?」ときくと、あの床のドラえもんは、ゲジゲジに投げて応戦した痕跡との事で見間違いではないと言うのです(ちなみにゲジゲジには当たらなかった様なのでまた読めるので良かったです)。
とりあえず私はホウキを持ってきて、「ゲジゲジ」が隠れたとされるパソコンラックの下をしばらくがさがさやっていました。
しかし、何も出てくる気配はなく、一旦その場を離れようとしたその瞬間、
ふいに視界のすみに、なにやら蠢く黒い影が。
「…!?」
背中に
戦慄が。
「!!!」
なんとそこには、体長15センチ幅1センチはあろうかという巨大な赤黒い「ヤスデ」が無数の足という足をうごめかせながら白い壁をよじのぼって行く姿があったのです。
「!!ふぎゃああああああー!!」
つづく
リビングで血相を変えた母と、床に打ち捨てられたドラえもんの単行本を見て私は母に「どうしたの?」と尋ねました。
「今そこを」
「そこを?」
「巨大な――!」
「―――!?」
「ゲジゲジが歩いてたの!!」
「?ゲジゲジ~?」
まさかあの、「次に生まれ変わった時、これには生まれ変わりたくないよね~選手権」の代表「ゲジゲジ」がこの部屋にいるというのです(つまりは気持ち悪いという事)。
しかし実際「ゲジゲジ」という生き物は現代っ子の私は、話にはきいていましたが実際見たことはないため、若干余裕の心持ちで、部屋を見渡しました。
しかし我が家は公団住宅の5階に位置しており、ゴキブリすらめったにやってこないため、そのような生き物がいるとはどうにも信じられず(いや、今思えば信じたくなかったのでしょう)、半信半疑で母に、「寝ぼけて幻覚でも見たのでは?」ときくと、あの床のドラえもんは、ゲジゲジに投げて応戦した痕跡との事で見間違いではないと言うのです(ちなみにゲジゲジには当たらなかった様なのでまた読めるので良かったです)。
とりあえず私はホウキを持ってきて、「ゲジゲジ」が隠れたとされるパソコンラックの下をしばらくがさがさやっていました。
しかし、何も出てくる気配はなく、一旦その場を離れようとしたその瞬間、
ふいに視界のすみに、なにやら蠢く黒い影が。
「…!?」
背中に
戦慄が。
「!!!」
なんとそこには、体長15センチ幅1センチはあろうかという巨大な赤黒い「ヤスデ」が無数の足という足をうごめかせながら白い壁をよじのぼって行く姿があったのです。
「!!ふぎゃああああああー!!」
つづく